キオクシアホールディングスが北上市の北上工場に新棟を建設する方針を示し、約1.8兆円規模の投資とサンディスクとの共同出資で生産能力を拡張する予定だ。完成は2029年度を目指し、政府の支援を受けて国内投資は総額で5兆円規模になる見込みとされる。
半導体大手のキオクシアHDは北上工場に3棟目の製造棟を新設する方針を明らかにした。投資額は約1.8兆円で、米サンディスクと共同出資する。稼働開始は2029年度を想定している。
政府の支援を受け、北上工場以外の拠点も含め国内全体の投資は32年までに総額で5兆円になる見込みだとされる。岩手県は「いわて半導体関連産業振興ビジョン」を策定し、関連企業の誘致と人材育成を進めてきた。
達増拓也知事は8月の会見で、岩手県の半導体振興ページがめくられたとし、工業用水の確保を含む環境整備を進めたいとの意欲を示した。投資のペースが想定より速いと指摘し、後れを取らないよう取り組む考えを述べた。
北上市は投資を「北上川バレー」と位置づけ、工場建設が雇用拡大や街の活性化につながることを期待している。地元担当者や市長らは追加投資への感謝と、今後のインフラ整備や人材確保の支援を約束した。