日銀が政策金利を1.0%台から1.25%へ引き上げ、約31年ぶりの高水準となった。円安基調と長期金利の高止まりが続く見通しで、米FRBの追加利上げ観測も円相場に影響を与えている。
日銀は9月18日の金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度から1.25%程度に引き上げると決定した。これにより政策金利は約31年ぶりの高水準となる見通しだ。物価上昇を抑制する狙いがある一方、原油価格高騰や円安の影響は継続するとの見方が示された。
円相場は日銀の利上げ観測が高まる場面で一時152円台まで円高に振れたが、構造的な“円売り”は変わらず、円安基調に戻りつつある。長期金利は2.9%台を推移しており、円安と長期金利の高止まりが続くとの見通しが示された。
米FRBは日銀に先立ち16日に利上げを実施。日米の金利差が縮まらないことが円安基調を支え、円相場の動向にも影響を与える要因となっている。
植野大作チーフ為替ストラテジストは“円が売られて円安が進む構造は変わらない”と指摘。今後の展望については「FRBがさらに利上げすれば、円高に転換するのはより難しくなる」との見方を示した。