サイボウズの実施したAI活用実態調査の第一弾によれば、日本の大企業では全社的な活用と部門・個別活用の差が大きく、AIは主に日常業務の情報処理や文書作成へ広がっている。
日本の大企業ではAI活用が全社的に推進・活用している企業が60%で最多となっており、部門・業務で活用している割合は25%、PoC段階は8%で合計すると9割以上が何らかの形で取り組んでいる。本調査は、全社的な普及度の差が大きいことを示唆している。
従業員全体に占めるAI利用者の割合は、40〜60%未満の層が最も多く24%、次いで20〜40%未満が23%、80%以上が14%だった。AI活用の広がりは企業ごとに大きく異なっている。
AI活用の主な用途として文書作成・メール作成・議事録作成が83%で最も多く、情報収集・要約が66%、データ分析・レポート作成が52%と続く。日常的な情報処理や文書作成から広がる傾向が読み取れる。
AI活用戦略を何らかの形で策定している企業は63%で、全社共有が37%、一部把握が14%、全社に浸透しているのは12%。推進体制は経営層が示す方針に沿って実行する形が45%、経営層が主導する形が27%で、計72%に達する。
経営層の関与度と活用状況には強い相関があり、経営層が主導している企業では全社的推進・活用が90%、関与が薄い企業では23%にとどまる。経営層の関与度が高いほど全社展開が進みやすいとみられる。