植田日銀総裁講演を前にドル円が158円台を巡る攻防を強め、米金利動向や欧州情勢の影響を受けて神経質な展開が続く。今後の利上げペースや物価動向の手掛かりを探る局面となる。
東京市場のドル円は午後の植田日銀総裁講演を前に158円台を巡る攻防に神経を集中させた。前日の海外市場では一時158円30銭付近まで上昇したが、米長期金利の上昇が一服すると伸び悩み、157円台後半で取引を終えた。
5日の日中取引ではGPIFの9月会合で基本ポートフォリオ検証の議論が行われなかったとの報道を受け、国内資金の円買い戻し観測が後退。米10年債利回りが約24年ぶりの高水準へ上昇し、日米金利差拡大を背景としたドル買いが進んだ。
欧州の財政懸念や欧州政治動向でドルが買われる場面があり、ドル指数が上昇する一方、原油価格の下落が円安の勢いを抑える場面も見られた。高市早苗首相の所信表明演説では国内財政運用の方針が示された。
植田総裁の講演内容次第で円買い戻しと再度の158円台挑戦どちらになるかが焦点。米指標やFRB要人発言にも注視が続き、ドル円のレンジは157.2円〜158.4円程度と見込まれている。