東洋エンジニアリングがレアアース関連で株価急騰した要因を中心に、事業内容・業績と中長期の成長機会を事実ベースで整理します。
東洋エンジニアリングは総合エンジニアリング会社として、石油化学・石油・ガス・発電・化学・肥料分野のプラント建設を担い、近年は地熱や燃料アンモニア、再生可能代替航空燃料SAFなどの脱炭素関連にも注力しているとされます。世界展開は11か国・16拠点を挙げ、非EPC領域への事業転換も進められていると報じられています。
レアアース関連の期待で株価が急騰したとされ、2025年7月に南鳥島沖でのレアアース試験掘削が報じられ、同年10月には試掘開始が報じられたことが背景とされます。レアアースはスマートフォンやEV、風力発電機などに用いられる17元素であり、中国の生産シェアや供給リスクが指摘されています。
カーボンニュートラル政策への対応として、燃料アンモニアやSAF、廃棄物発電・バイオマス発電などの脱炭素関連分野で中期経営計画の成長が期待されており、日本の潜在市場規模として燃料アンモニア1.5兆円、SAF3.6兆円の累計が挙げられています。新興国での肥料・石油化学・発電プラント需要の拡大も長期成長の柱とされ、同社の技術力とノウハウが活かされるとされます。
新興国での需要拡大を背景に、地域別では中東・アフリカでの売上比率が高いことが示され、アジア・中東・アフリカのインフラ需要拡大とともにプラント案件の成長が見込まれていると報じられています。2025年3月期は売上高2,780億円で前期比6.6%増、営業利益は61.4%減の25億円となり、完成工事総利益率の低下が利益を押し下げたとされます。2026年3月期は売上高2,000億円(前期比28.1%減)、営業利益15億円(前期比42.1%減)を見込む一方、経常利益は横ばい、当期純利益は大幅増益と見込まれています。