米国と日本政府は「日米技術繁栄ディール」の進展を公表し、AI・6G・医薬品・量子・宇宙を含む技術スタックの共同設計と研究データ・計算資源の共有を進める方針を示した。今後5年間で計9億ドル規模の連携が計画され、共同研究チームや研究機関の連携が強化される。
米国政府と日本政府は日米技術繁栄ディールの進展を公表し、AIインフラ・ハードウェア・モデル・ソフトウェア・標準を含むAIスタック全体の輸出促進とサプライチェーン強靭化を強調した。Genesis MissionとAI for Scienceの協力は5年間で計10億ドル、11の共同研究チームが開始され、日米の研究機関が計算資源とデータを共有する枠組みが確認された。理研・東大・NIMSなど日本側機関とDOE国立研究所が連携する。
「Super Intelligence」は日本語でのAIを意味する発表ではなく、米国側の新政策用語で整理された表現であるとの注記が付され、日本のAI・ロボット分野にとっては機会と同時に米国モデル依存リスクが指摘された。日米協力は研究段階を超え、技術スタック全体の設計・標準化にも及ぶことが強調された。
日米協力は研究から技術スタック・標準の共同設計へと拡大する方針で、6Gやサプライチェーンの多様化、Open RAN、相互運用性を重視する枠組みGCOTの議長国としての役割も強調された。楽天グループとAST SpaceMobileの協力も日米の通信と宇宙インフラの統合を示唆する。
医薬品分野では重要有効成分(API)の特定とサプライチェーン分析が進められ、原材料・中間体・代替調達先の把握が求められる。量子領域では標準形成と計測・センシングの推進、フュージョンでは民間企業を含む商用サプライチェーン形成が進む見通し。宇宙分野では打ち上げ・再突入規制の相互運用性が日米間で整備され、部品・サービス展開の障壁低減が目指される。