元経団連会長でトヨタ自動車の社長と会長を務めた奥田碩さんが死去。93歳で、日経連・経団連で計7年トップを務め、変革を求め続けた豪腕経営者として伝えられる。
奥田碩さんは元経団連会長・トヨタ自動車の社長と会長を歴任し、関係者への取材で死去が伝えられた。身長180センチで柔道有段者というプロフィールとともに、豪放磊落なリーダー像が紹介された。
トヨタ在任中は保守的とされる社風を刷新し、積極的な経営を推進した。欧州第2工場建設などの大型投資を手掛け、海外展開を加速。プリウスの販売開始を前倒しさせ、国際的な環境対応競争で同社をリードする原動力となった。
財界活動では改革派のリーダーとしてカリスマ性を発揮。日経連会長時代には「人間の顔をした市場経済」を掲げ、リストラ路線を批判的に見直す姿勢を示した。経団連会長時代には民間主導の成長モデルを支持し、経済財政諮問会議の民間議員として政策立案に関与したほか、憲法問題の提言にも関与した。
一方で率直な発言が物議を醸すこともあったが、ざっくばらんな人柄と包容力で周囲と関係を築いたと伝えられる。