SaaSを巡る再編が進む中、ラクスとSmartHRが買収・出資を通じて規模と連携を拡大している。両社は未上場含む企業を対象に長期の統合を目指す。
ラクスは900億円超の資本余力を背景に上場企業への出資を積極化させており、2025年にプラスアルファ・コンサルティングと資本提携、2026年にはオアシス・マネジメントから株式を取得して持分法適用関連会社化、ROBOT PAYMENTとは債権管理サービスのOEM提供を進める。出資を通じて事業連携のシナジーを示しつつ長期的な関係構築を狙っている。
SmartHRは未上場企業を中心に買収を進め、CloudBrains、SUNITED、クロスビットの100%子会社化を完了させている。買収後も経営者が退任せず、SmartHRが不足する機能を取り込む形で戦略的適合性を重視。出資は過半数以上を取得するスタイルで、将来的にはグループ内の要職に経営陣を起用する方針も示される。
SaaS市場の将来像については両社とも「成長は鈍化しつつも継続」「EXITを含む再編は加速」との見方を共有。IPOのタイミングを戦略と資金調達の観点から検討する一方、M&Aを通じた規模拡大と統合を今後も推進していく見込み。