日銀の植田総裁は会見で、基調的な物価上昇率が2%に到達したと判断したものの、長期的な定着にはまだ道のりがあると指摘した。今後は水準を定着させるため適宜政策を調整し、次回の12月会合を含めて利上げの是非を検討する。
日銀の植田和男総裁は、一時的な変動要因を除く基調物価上昇率が2%に到達したと判断したと述べた。
ただし、物価の2%目標の持続的・安定的な実現にはまだ到達していないとの認識を示し、物価上昇リスクを意識しつつ適切なタイミングで政策を変更する考えを示した。次回の会合を含め、利上げの是非を検討する方針だ。
日銀は2013年に物価目標を導入し、黒田前総裁の下で大規模な金融緩和を推進した後、現在は修正を進めている。植田総裁は大規模緩和の評価や、賃金・物価の動向が再び緩やかに上昇する仕組みの復活を示唆した。
物価の上振れリスクとして中東情勢の混乱や円安などの要因を挙げ、基調物価を2%程度で安定させていく観点の重要性がこれまでより高まると指摘した。今後は中長期の期待インフレ率や賃上げの動向を点検していく考えを示した。