アシックスは2026年12月期の連結予想を上方修正し、売上高が創業以来初の1兆円を突破する見通しとなった。オニツカタイガーは営業利益率が39.6%に達し、直営中心の戦略で高収益を確保している。
アシックスは8月14日、2026年12月期の連結業績予想を上方修正し、売上高を創業以来初の1兆円超えの見通しとした。修正後の売上高予想は1兆500億円、営業利益は1950億円、純利益は1200億円となり、上期だけで売上高は5344億円、純利益は821億円と過去最高を更新した。これを受け株価は急伸した。年間配当も44円へ引き上げられた。
一方、ナイキは直営店売上を中心とするダイレクト部門が低迷し、売上高は実質横ばい、直営店・自社ECの売上は減少傾向にあることが示された。CEO交代と経営体制の刷新も進められているが、完全回復には時間がかかるとの見方が市場では根強い。
オニツカタイガーは上期の事業売上高が895億円、営業利益率が39.6%に達し、地域を問わず高い成長を記録した。アシックスはオニツカタイガーの分社化を2027年1月1日付で進める方針を示している。これを支える要因として、値引き抑制による高粗利、インバウンド需要と越境ECの活用、直営店を中心としたブランド統制の三点が挙げられている。
記事は、ナイキとアシックスの戦略の違いが両社の現状の明暗を分けたとし、アシックスが本格スポーツ市場とファッション性を両立させる二本柱の体制を築いたことが高収益に寄与していると指摘する。今後は為替動向やインバウンド需要の変動が影響を与える可能性がある一方、オニツカタイガーの分社化計画が事業構造の転換を後押しするとの見方が示されている。