円が一時1ドル152円台へ上昇、日銀の50bp利上げ観測が市場で浮上。市場参加者は来週の政策決定会合を前に、0.25%幅を基本にしつつ追加緩和を巡る議論が続くとみている。
円相場は上昇基調を維持し、8日の取引で1ドル=152円台まで上昇した。今年2月以来の高値を更新し、対ドルの上昇率は4%を超え、G10中で最大となった。市場は日銀の9月会合での利上げ幅を25bp中心に見込みつつ、50bpの一気の利上げも議論対象となっている。
日銀は9月17~18日に金融政策決定会合を開く予定で、関係筋の情報では現状、50bpの踏み切り意欲は乏しいとの見方が多い。価格上昇圧力は高まっているものの急速な引き締めは市場への影響が大きいとの指摘もある。
GDP改定値で4~6月期の結果が上方修正され、7月の名目賃金が高水準を記録するなど賃金・成長指標に強さがみられる。一方、円安を背景とした輸入コストの上昇や原油価格の動きがインフレ圧力を維持しており、日銀は慎重な利上げ判断を続けている。
現在の市場見通しは9月に25bp、年内にもう1回の利上げを見込む構えが多く、0.5bpの一段加速が市場印象を過度に強めることを避けたいとの声もある。インフレリスクへの対応と経済への影響を見極めつつ、段階的な利上げを継続する可能性が指摘されている。