第2四半期決算の通期予想上方修正と、決算発表前後3日間すべてでTOPIXを上回る株価反応を両方満たす銘柄を対象に、翌年の3月末までの保有効果を検証した内容です。
本記事は、決算発表前後の株価の動きと業績見通しの改善を組み合わせる「ダブルシグナルEAR戦略」を紹介する。EARとは決算発表前後の株価反応を測る指標で、発表日の前営業日から翌営業日までの3日間で市場を上回れば良いとされる従来の考え方を挙げ、これを銘柄選定の出発点とする。
新たな戦略では、決算発表日の前営業日・当日・翌営業日の3日間すべてでTOPIXを上回る厳格な条件を設定する。具体的には各日の騰落率がTOPIXを上回ることを求め、1日でもTOPIXを下回れば除外するという厳しさを採用している。
加えて、業績面の裏付けとして通期営業利益予想の上方修正が条件に加わる。第2四半期決算発表時点での上方修正と、株価の3日間の上昇が同時に確認される銘柄を対象とする。
過去6年間の検証では、第2四半期決算で条件を満たした銘柄のうち、1ヶ月後・年末・翌年3月末までの超過リターンを集計。特に翌年3月末までの保有では6年間すべてプラスとなり、2023年3月期には8.5%の高い超過リターンを記録したケースもある。