リスク回避の円買いと米インフレ懸念が交錯し、ドル円は156円台後半で推移。今週は日銀やFOMC、ECBなど中銀イベントが控え、上値は限定的との見方が多い。
ニューヨーク市場では欧州株安と米株価先物の下落を背景にリスク回避の円買いが先行し、ドル円は一時156.31円まで下落した。東京時間の安値は156.08円水準で、これが底堅いサポートラインとして意識された。
売りが一巡すると、中東情勢の緊迫化から米原油先物が103ドル台へ急伸。これと米10月製造業PMI速報値とミシガン大学消費者態度指数の上振れを受け、米長期金利が上昇。米10年債利回りは4.99%近辺へ上昇し、ドル買いの要因となった。
現時点のアジア時間ではドル円は157円前後で推移。週明けはニュージーランド市場の休場や欧州の冬時間移行に留意する必要がある。中銀イベントを控え、戻り売りや持ち高調整の売りが上値を抑えやすい地合いが想定される。
今週は米FOMC、日銀金融政策決定会合、ECB理事会など主要中銀の政策発表が予定される。各会合の政策据え置きが濃厚視される一方、日銀の12月追加利上げ観測や世界的な株安・リスク回避の円買い圧力が残り、相場は157円台前半から上値の動きが限定的との見方がある。