アバントグループの2026年6月期決算で売上高は過去最高の304億円超となった一方、純利益は前年を13%下回った。中期計画BE GLOBAL 2028は3年時点で目標達成が遅れ、アバント社の立て直しが進む見通し。
2026年6月期の決算で、アバントグループの売上高は304億8,100万円と過去最高を更新した。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は29億8,500万円で前年より13.1%減少した。売上高と営業利益は増加したが、期首予想を達成できず、投資有価証券売却益の反動と自己株式取得に伴う支払手数料の影響が響いた。
セグメント別ではディーバ社が売上高96億4,800万円、営業利益29億2,300万円と好調だったのに対し、アバント社は受注損失引当金の計上などで営業利益が11億2,900万円へ大幅減少。ジール社は増収を維持したものの、全体の収益性は低下。
中期計画BE GLOBAL 2028は2024年開始の5年間計画だが、3年経過時点で売上高・営業利益・純利益はいずれも1.4倍程度の水準にとどまり、特にソフトウェア粗利益は1.2倍と遅延が顕著。森川CEOはアバント社の再構築を急ぎ、内製化とグループ経営の強化を進める方針を示した。
2027年6月期の連結予想は売上高328億円、営業利益50億円、純利益34億5,000万円と、実質は1年前の目標水準を1年遅れて達成する計画。配当は34円へ増配する見込みで、総還元性向は高水準を維持する。