塩野義製薬が2026年度の通期予想を上方修正。売上高7200億円、営業利益2300億円の達成を目指し、海外展開と新薬中心の戦略で成長を強調した。
塩野義製薬は2026年度第2四半期決算説明会で、通期予想を引き上げ、売上高7200億円、営業利益2300億円を達成することで来年度以降の成長曲線を描くとの見通しを示した。第2四半期の業績は国内外の複数領域で堅調さを維持していると説明された。
国内事業では不眠症治療薬クービビックやALS治療薬ラジカット、鳥居薬品関連製品などのQOL疾患領域製品の伸長により、感染症の流行に左右されにくい安定的な収益基盤が進展したと評価された。第2四半期の売上高は3504億円、営業利益は1152億円、税引前中間利益は1073億円、親会社に帰属する中間利益は1195億円だった。
中国事業では後発医薬品事業の環境変化を受けて高跡医薬社への売却を決定。売上高は2022年から3年間で約5割減少し、25〜30億円の赤字が発生していたと説明し、新薬を中心とした事業体制への転換の重要性を訴えた。
イントラビオ社の買収は3156億円で、希少疾患を新たな成長領域として位置づける方針を示した。欧米での成長エンジンになるとし、アクニューサなどの新薬関連技術の活用と欧米での製品提供の加速に期待を寄せた。併せて米国でのA-T適応追加承認取得について言及した。