塩野義製薬は2027年3月期の業績予想を上方修正し、同時に年間配当予想も増配すると発表した。売上は7200億円、年間配当は86円を見込むとし、期末46円・中間40円の内訳となる。
塩野義製薬は2027年3月期の通期業績予想を上方修正し、売上収益を7200億円、営業利益を2300億円、税引前利益を2205億円、親会社株主に帰属する当期利益を2125億円と見込むと公表した。これに伴い、基本的1株当たり当期利益は249.67円になる見通しである。
年間配当予想については、中間配当を従来予想から2円増配、期末配当を8円増配して合わせて86円とする。中間配と合わせた年間の配当金は前期比15円増となる見込みで、同社は15期連続の増配を見込んでいる。
業績予想の上方修正の主因は、2025年度に実施した成長投資の成果が表れたこととされる。海外事業ではALS治療薬ラジカヴァの事業承継が円滑に進み、感染症領域の販売も順調。国内事業ではクービビックやラジカットなどの製品が成長を支えた。
今後の戦略としてはイントラバイオ社の買収による新規成長領域の創出や、NPCやA-T治療薬の販売開始を見据えた準備、HIV事業でのロイヤリティ収入の増加が挙げられる。費用面では無形資産の償却や積極投資による費用増加が見込まれるが、コスト管理とパイプラインの優先順位付けを進めるとしている。