政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)が、半導体材料大手JSRを三井化学へ売却する方針を固め、売却規模は1.3兆円以上になる可能性がある。月内にも正式決定が見込まれている。
政府系ファンドのJICが、約2年前に買収したJSRを三井化学へ売却することが分かった。売却規模は1.3兆円以上となる可能性があり、月内に決定される見通しと複数の関係者が明かした。
JICは約9000億円でJSRを買収した経緯があり、今回の売却は国内化学大手を核にした半導体材料業界の再編を進める狙いとみられる。AIブームによる評価上昇の中、海外ファンドではなく国内企業への売却を通じ、国内半導体産業の競争力強化を図る。
JSRはフォトレジストの大手で、三井化学は半導体関連材料事業を強化中。売却が実現すれば、三井化学の時価総額約8000億円を大きく上回る異例の大型案件となる可能性がある。現時点で三井化学の資金手当て方法は明らかになっていない。
JICと三井化学、JSRのコメントは現時点で得られていない。報道はロイターが伝え、複数の関連情報が絡む状況だ。