日本触媒が互応化学工業を200億円で買収し、半導体材料の供給網を上流から下流まで垂直統合する。買収は同日付で完了し、顧客基盤と技術ノウハウの相互活用が期待される。
日本触媒(4114.T)は、特殊化学品メーカーの互応化学工業を完全子会社化したと発表した。取得額は200億円で、同日付で互応化学工業の全株式を取得している。
互応化学工業は樹脂の合成・配合技術を基盤に、半導体や電子部品向けのレジスト材料や絶縁保護材料を手がける。2026年3月期の売上高は69億2000万円、営業利益は8億4600万円、純資産は80億3000万円。
日本触媒はレジスト材料の製造に使う樹脂や微粒子を供給しており、今回の買収で顧客基盤と技術ノウハウを自社の新製品開発に取り込む。フィルム表面を改質するコーティング素材や化粧品素材でも相乗効果を見込む。
半導体材料の供給網で川下の加工・配合技術を取り込む動きが続く中、上流から下流までを一貫して手がける体制の構築が狙いとなる。買収額は互応化学の純資産の約2.5倍だが、投資回収には半導体市況の回復と新製品の立ち上がりが鍵を握る。