日銀は基調的な物価上昇率が目標の2%に到達したと表明した。約14年をかけて達成したものの、今後は2%の定着へ向けて新たな難路が残る。
日銀は30日、基調的な物価上昇率が2%に到達したと発表した。2013年1月に日銀の物価目標導入が掲げられ、14年をかけてようやく到達した。
導入当初は緩和の効果で物価は上昇したが、2014年の消費税増税が影響し伸びは鈍化。マイナス金利政策や長短金利操作などの緩和策が追随したが、目標到達には時間を要した。
ウクライナ情勢の悪化や原油・穀物価格の高騰を契機に世界的なインフレが進行し、国内でも人手不足や原材料高を受け、価格転嫁や賃上げが進んだ。これが物価上昇を支える要因となった。
日銀は今後、2%の水準での安定的な定着を目指す方針を示しており、12月の利上げ観測も市場で広がっているとの見方がある。植田総裁は会見で勝利宣言には至らない姿勢を崩さず、物価との戦いの終着点を模索する方針を示した。