日銀が金融政策決定会合で政策金利を1.0%程度から1.25%程度へ引き上げを決定。31年ぶりの高水準となり、今後も利上げを進める方針を示した。
日銀は金融政策決定会合を開き、政策金利を現行の1.0%程度から1.25%程度へ引き上げることを決めた。これは1995年以来21年ぶりではなく、31年ぶりの高水準となる。前回の6月会合から3カ月の間隔での引き上げであり、植田和男総裁の就任後では最短のペースとなった。
背景として、米イラン対立の長期化による原油高と円安による輸入コストの増加が物価上昇の最大のリスク要因となっていると分析されている。日銀は物価安定の責務を重視しており、今回の利上げはこの前提のもとでの判断と説明されている。
植田総裁は記者会見で、物価上昇への懸念の高まりを受けて政策の局面が変化したと述べ、今後も利上げを進める意向を示した。一方で利上げのペースや規模は慎重に見極める必要があるとの認識も示しており、過度な引き締めを避ける姿勢も強調された。
利上げはインフレ抑制に寄与する可能性を持つ一方で、企業の資金調達コストを押し上げ景気を冷やすリスクもある。国内経済は長期的に「金利のある世界」へと移行しているが、超低金利の長期化とのバランスを取りつつ中立金利の水準をどう見極めるかが課題となる。