株式会社KeyHolderが、1967年創業からの再編を経て持株会社へ移行し、現在は15社の総合エンターテインメントグループとして成長戦略をIRインタビューで語った。2023年以降の事業再編と財務健全性、次世代IP発掘などの取り組みにも触れている。
株式会社KeyHolderは、アイドルグループやタレントのマネジメントを核とし、映像制作や広告代理店業を含む15社からなる総合エンターテインメント系持株会社として事業を展開しています。創業は1967年12月で、2017年にはゲームセンター事業の子会社化とともに商号をKeyHolderへ変更して持株会社体制へ移行しました。2018年3月には九州の「楽市楽座」事業を譲り受けたアドアーズの全株を取得する方針を進め、現体制の基盤を整えました。
2019年以降に広告代理店「allfuz」および映像制作会社「フーリンラージ」(現在はUNITED PRODUCTIONS)を子会社化し、総合エンターテインメント事業の基盤を固めました。コロナ禍では主要グループの握手会や劇場公演が影響を受けた一方で、乃木坂46を擁する北部系グループを子会社化するなどで収益の安定化を図り、ライブ配信などの新規収益手段を確保しました。現在は乃木坂46をはじめとする複数のIPを抱え、映像制作・広告代理を自社内で完結させる体制を強みとしています。
総合エンターテインメントの現状としては、コロナ禍からの回復が進む一方で国内エンタメの熱量がK-popへシフトする見方があると指摘しています。2023年10月には次世代IPの発掘・育成を目的としてBijoux株式会社を新設し、約7,000名の応募からファイナリスト33名を選出しました。グループにはデジタル領域の強化を狙い、10ANTZのグループインも進んでいます。
投資家へ向けた中長期の成長イメージとしては、5年間で売上・純資産の規模を大きく拡大させ、国内エンタメ市場へさらなる寄与を目指す方針です。業績面では、2008年の売上275億円を2024年12月期には320億円へと更新したほか、総資産は2018年以降で+107億円(64.7%増)、純資産は+88億円(81.4%増)と拡大しています。自己資本比率は2023年12月末時点で73%と健全な経営基盤を維持しています。
今後はグループとして15社体制を維持・拡大しつつ、乃木坂46の運営を行うノース・リバー100%子会社化の影響や、Bijouxのデビュー準備、アプリゲーム開発を手掛ける10ANTZの統合効果を通じて、コンテンツの育成と市場展開を加速させる見込みです。投資家向けの株主還元策については現状水準を維持・向上させつつ、株主優待の充実も検討されていると説明されています。