元トヨタ自動車社長の奥田碩氏が8月8日に老衰のため死去した。享年93。社長就任時期やインタビューで示した危機感の真意を、追悼連載の再掲載を通じて振り返る。
元トヨタ自動車の元社長・奥田碩氏が8月8日、老衰のため93歳で死去した。1955年に同社に入社し、経理畑を歩んだ後、創業家の豊田達郎氏に代わり1995年に社長に就任。創業家以外からの社長就任は28年ぶりだった。退任後はトヨタ会長などを務め、世界販売の伸長を支えた。
当時のインタビューで奥田氏は「会社の最盛期は長くない」「時代に対応して変わらなければつぶれる」と語り、好調な自社への危機感を示していたとされる。さらに、同氏は自動車産業の持つ特性として、シェアと利益の両立を重視する考えを述べている。
現在のトヨタは日系自動車メーカーの中で「独り勝ち」といえる状況とされ、追悼記事の第2回として2001年のインタビューが再掲載された。奥田氏の発言は、時代の変化に対応する重要性を示すものとして位置づけられている。
追悼連載『自動車 “最強産業”の死闘』では、過去の発言と経緯を振り返りつつ、豊田家の経営方針や企業統治の観点も取り上げている。