ドル円は158円台の攻防を続け、今週の予想レンジは157.00〜160.50円。26日PCEと28日FRB議長講演を前に、市場の利上げ観測の再評価が焦点となる見込み。
前週のドル円を動かした要因は米財務省による長期国債の買い戻し拡大で、米長期金利は一時低下したがドルは主要通貨に対して軟調な動きが続いた。米金利の高さだけではドルを支え切れない局面が出ており、今週も金利動向とドルの反応のずれに注目が集まる。
今週の注目材料として26日21時30分の米PCE物価指数と28日23時のウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演が挙げられ、追加利上げの可能性を再評価させる可能性がある。さらに同日同時刻には米雇用者数の年次ベンチマーク改定の速報値も公表され、下方改定ならドルの重荷になる可能性がある。
円相場にも材料はあるが、日銀の追加利上げ観測は後退はしておらず、米国材料の影響を優先して見るべきとの見方が多い。投機筋のポジションは円売りが増加しているものの、ドル円を一方向に押し上げる材料としては不足感がある。
テクニカル面では200日移動平均が158.36円、25日が160.10円、75日が160.47円と、現在は200日線付近で踏みとどまる形。下値は158.36円割り込みで157.00円が次の目安、上値は160.10〜160.20円が意識される。
筆者の基本シナリオは158円台中心のレンジながら、下値リスクは前回より高まると分析。157円方向へ修正する条件や、160円超えでの反発を条件にした展開を想定している。読者はPCE・講演・雇用改定・CPIなどの材料に重みを置く材料を見極めるべきとしている。