NTNはしゃべる軸受を2028年度に市場投入すると発表した。開発は2022年以降進められ、複数社で有効性を検証したうえで実用化のめどを示した。
NTNが開発を進めてきたしゃべる軸受は、MEMSセンサーを内蔵し振動・温度・回転速度を高精度に検出して通信機能で軸受や設備の状態を伝える。現行は外径が最小で90ミリ、内径40ミリ、最大で外径160ミリ、内径75ミリまで対応し耐熱性も100度Cへ向上したほか、発電機と無線通信機能を組み込み配線レス化を実現した。
運用性の向上も進み、従来は1個につき1台のPCが必要だったが現在は軸受5個を1台のPCで監視できるようになり、専用通信デバイスの開発も進んでいる。粉塵やセキュリティー上の課題を踏まえ、省スペース設計のシステム構成が採用された。
2024年から7社とテストマーケティングを実施しており、産業機械のモーターやポンプ、ファンなどを対象に評価を進めている。一部の評価先では設備のオーバーホール周期が従来の2倍以上に延び、年間保全費用を半分以下に削減できたとの評価もある。28年度の発売に向けてさらなる改良と量産体制の整備を進める。
日本国際工作機械見本市(JIMTOF)2026で展示される予定で、今後の普及に向けた動きが注目される。