ニデックは不正会計の影響を精査し、累計の水増し額が2080億円に達したのに伴い、減損を含む損失が1兆円を超える見通しとなった。9月に新社長へ就任した戒田理夫氏が京都本社で会見した。
ニデックは一連の不正会計について検証を行い、これまでに水増し額として2080億円を計上する見込みであることを明らかにした。派生的な減損は2880億円に膨らみ、26年3月期に計上した約6300億円の減損と合わせると、損失額は1兆円を超える見通しとなっている。
9月29日に社長に就任した戒田理夫氏は1日、本社で記者会見を開いて説明した。PwCジャパンの久保田正崇代表執行役も同席し、PwCは26年3月期の有価証券報告書について監査意見を表明しなかったことを指摘した。なお不正会計に関わった一部の役職員が財務報告へ関与し続けている点が問題視された。
ニデックは日本取引所グループから上場廃止もあり得る「特別注意銘柄」に指定されている。今後は10月末までに監査の適正意見を得て有報の訂正報告書を提出する必要があり、戒田氏は残りの課題を処理する意向を示し、PwC側も最終的な監査意見の提出を目指す考えを示した。