ニデックの岸田光哉社長が辞任することが決まり、社外取締役の圧力が背景にあると伝えられている。車載事業の減損見通しが大幅に膨らんだことが今後の経営に影響を及ぼすとの見方もある。
ニデックは社長交代を決定し、岸田光哉氏が辞任することを発表した。後任として戒田理夫氏が代表取締役へ就任する予定で、年内の臨時株主総会を経て正式決定となる見込みだとされる。
背景には会計や品質を巡る不正に関連する損失が大幅に膨らむ見通しがあることが挙げられ、社外取締役の主張として経営責任を問う声が強まっていた。岸田氏は車載事業の責任者として関与していた。
車載事業では駆動装置などのEV向け部品が不振となり、構造改革で事業縮小を迫られた。決算発表を前に減損処理が大きく見直される見通しだったが、その損失額は後にさらに拡大する見込みと伝えられている。
第三者委員会の調査では岸田氏は適切な対応を進言するなど一定の努力を評価される一方、永守重信氏が長年牽引した“永守経営”の影響が背景にあったとの指摘があった。