リョービは、車体軽量化を進めるEV用のアルミダイカスト車両部品として、新構造を開発し特許を取得した。従来鉄系が主流だった足回り部品へアルミ材の適用を拡張することで、荷重方向の強度を維持しつつ質量を減らす設計となる。
リョービは、自動車部品の軽量化と強度の両立を目指し、アルミダイカスト製車両部品の新しい構造を開発して特許を取得した。EVの航続距離延長に直結する車体軽量化を狙い、鉄系部品からアルミ合金への置換を進める技術基盤を強化している。
新構造では中空円筒形状の部品に対し荷重方向に合わせたT字形の補強部を配置し、それを支えるトラス状リブを最適にレイアウトした。これにより荷重方向の曲げ強度を効率的に高めつつ、全体の質量増加を抑え、鉄系からの代替を可能にする強度と軽量化を同時に達成している。
対象となるアクスルチューブのサイズは約90×200×86mmとされ、これまでアルミ化が難しかった高荷重部位への適用が可能になった点が技術の核心だ。リョービは2025年にギガキャスト技術を国内で早期導入するなど、ダイカスト技術で部品統合と軽量化を推進してきた。
今後はこの新構造をアクスルチューブ以外の足回り部品や構造部品へ展開する方針で、鉄材からアルミへの置換が進むことでEVの走行性能向上や製造エネルギーの低減にもつながる可能性がある。