財務省が直近1カ月の為替介入額をゼロ円と公表。円高方向への動きが見られた一方、日銀の追加介入は確認されず、背景には日銀の利上げ観測やGPIFの資産運用観測がある。
財務省は直近1カ月の外国為替市場への介入額をゼロと公表した。9月上旬には円高方向へ動く場面があったものの、政府・日銀による市場介入は行われなかった。
円相場は対ドルで160円39銭をつけた後、同月8日には152円89銭と2月以来の高値水準を付けた。7月末の日米協調介入による円上昇分は9月初めまでにほぼ巻き戻された。片山財務相は当時の姿勢を示し、三村財務官は臨戦態勢を維持すると述べた。
背景には日本銀行の金融政策や年金基金を巡る思惑がある。日銀の高田創審議委員が連続利上げや利上げ幅拡大の可能性を示唆し、ベッセント米財務長官が日銀の利上げに期待を示したとの報道もあった。GPIFの資産構成変更観測も円買いを後押ししたとされた。
政府・日銀はこれまでに4〜5月に約11.7兆円、8月26日までの1カ月間に約15.4兆円の円買い介入を実施している。