ドル円は159円台で伸び悩み、160円台の介入ラインの意味合いは従来より弱いとの指摘が出ている。米利上げ期待の高まりと介入警戒感が交錯する展開だ。
きょうの為替市場ではドル円が159円台にとどまり、一時159.50円付近まで下落する場面があった。一方で先週のジャクソンホール講演を受けた米利上げ期待の高まりにより、ドルは一時160.20円まで上昇する場面も見られた。
ただし160円台では介入警戒感からの売り戻し・利益確定が出て上値を抑えており、介入ラインとしての意味合いは従来ほど強くないとの指摘も出ている。日本当局が直ちに再介入に踏み切る水準には達していないとの見方だ。
市場の焦点は単純な特定水準よりも米金利の動向、特に実質金利の動きと円安の進行速度へ移っている。米実質金利が高止まりする限り、金利差を活用したキャリートレード需要が続くとの指摘もある。
技術的には159円台半ばへ押し戻された後、まずは心理的節目の160円を回復できるかが焦点。160.50円突破で次の抵抗が162円台へ、下値は159円付近がサポートとして意識され、割り込めば戻り売りの強さが再び意識される公算だ。