ニデックは岸田社長が辞任を発表し、後任には戒田専務執行役員を選任する方針を示した。第三者委員会の調査で不正会計の疑いが浮上し、損失が当初見込みを上回る見通しとなっている。
ニデックは岸田光哉社長(66)が本日付で辞任したと発表した。会計不正に絡む損失が当初の見込みを大幅に膨らませる見通しとなり、社外取締役を中心に責任論が強まっている。過去の財務報告に関し不適切な言動があったことも確認された。
後任には戒田理夫(かいだみちお)専務執行役員(70)が選任され、代表取締役には南井正之常務執行役員(57)が就く予定。戒田氏は現取締役ではないため、臨時株主総会を経て正式に新体制が発足する見込み。
第三者委員会の調査で累計1607億円の純利益の水増しなどの不正会計が判明。また、顧客の承認を得ない部材や工程の変更など品質不正が800件超あったことも明らかになった。
26年3月期の有価証券報告書に反映される損失は海外子会社の精査や事業の収益性の見直しを背景に1兆円規模に膨らむ可能性が出ている。岸田氏には過去の財務報告で「適切とは言いかねる言動」があったとの指摘もある。