【4125】三和油化工業は、創業期の環境事業転換から現在のリユース・リサイクルを核とした事業へ発展させ、上場を機に人材確保と成長戦略を加速させてきた。今後は半導体・電池・電子部品分野での高純度溶剤供給と廃液の再資源化を通じた循環型モデルを拡大する。
三和油化工業は創業時に油系製品を扱う企業として出発したが、環境規制の強化を見据え産業廃棄物リサイクルへ転換。1993年には研究棟を新設し、液体廃棄物のリサイクル事業へ進出した。長期の技術蓄積と市場環境の変化を背景に、2000年代には貴金属回収や廃酸分離設備も導入。2017年度には国内最多となる有機溶剤廃液の再資源化実績を達成し、2021年には東証JASDAQスタンダード市場と名証第二部へ上場した。
## 事業概要と特徴:三和油化工業はリユース・リサイクルを3セグメント(リユース、リサイクル、化学品)で展開。独自の蒸留技術で廃溶剤を再生し、環境負荷の低減に貢献している。大手企業を主対象とし、循環型サービスを「供給と回収」を一体化する垂直循環型モデルとして確立。特許技術を多く取得しており、研究開発を重視する点も特徴。
## 成長戦略と注目ポイント:半導体では高純度溶剤の供給と廃液の再資源化を組み合わせ、電池・電子部品分野でも原料供給と廃液回収を循環させる体制を整備。九州に新会社を設立し基盤を整備中で、将来的には北九州拠点でも処理を拡大予定。エンジニアリング事業として化学コンビナートの解体を含む一連の処理をワンストップで提供する方針。
## 投資家向け要旨:円安下でも安定調達を目指す国内の原料供給課題に対し、廃棄物からの原料再生を通じた循環型供給を強化することで長期的な事業基盤を構築する意向。半導体・電池・電子部品の成長とともに、同社の役割が拡大すると見込む。