29日のNY市場で円は続伸し1ドル=157円65〜75銭で終えた。米長期金利の低下が日米金利差の縮小を意識させ、日銀の30日会合を前に持ち高の調整がみられた。
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は前日比で円高・ドル安となり、1ドル=157円65〜75銭で取引を終えた。米長期金利が低下したことが日米金利差の縮小を意識させ、円買い・ドル売りが優勢となった。
米債券市場で長期金利が低下し、人工知能投資を巡る不透明感からリスク選好が後退する中、安全資産とされる円が相対的に買われた。円は高値157円65銭、安値158円12銭の範囲で推移した。
ただし米GDPは市場予想を上回る伸びを示し、個人消費の拡大とAI投資の寄与が指摘された一方、PCEコアは市場予想に近い推移で推移した。これにより米経済の底堅さが改めて意識され、円売り・ドル買いの場面もあった。
日銀は30日に金融政策決定会合の結果を発表する見通しで、政策金利据え置きの観測が大勢。市場は今後の声明や植田総裁の会見で追加利上げに向けた手掛かりを注視している。
欧州ではECBが政策金利を2.65%で据え置くと発表。ユーロは一時的に売られたが、利上げ観測が根強くユーロ高・ドル安へと転じた。日米の金融政策思惑が交錯する中、円は対ユーロで下落が続いた。