マブチモーターは通期売上高を2,250億円へ上方修正し、既存のモーター事業に加えて設備・部品等事業を第2の柱へ成長させる方針を示した。決算説明会では上期の業績の総括と下期見通しを説明し、事業構造の転換を強調した。
マブチモーターは2026年上期の決算説明会で、通期の売上高を2,250億円へ引き上げる見通しを明らかにした。自動車電装機器用を中心とするモーター事業は、円安効果と製品ミックスの改善で増収を確保した一方、ライフ・インダストリー機器用は歯ブラシ用在庫調整の影響などで減少も見られた。上期の経常利益は為替の影響を受けつつ増益となり、連続して収益基盤の改善が進んだ。
同社は「設備・部品等事業」を新たな柱として位置づけ、マスダックの部品・設備事業とマブチエンジニアリングの生産技術力を統合することで、2026年下期以降の成長を狙う方針を示した。金型・部品関連のビジネスを通じた拡大と、マスダックの海外展開を組み合わせ、グループ全体のシナジーを高める構えだ。
通期予想では、売上高の伸びを維持する一方で為替の影響が継続する見通しで、営業利益は264〜265億円程度を見込み、下期の為替レートは1ドル155円を前提とする。原材料費の高騰を背景に価格改定の検討も進めるが、期ズレが生じる可能性があるとの説明があった。株主還元方針の変更も同時に示され、DOE上限を5%に引き上げ、5年間の総還元性向を100%程度とする方針が示された。
また、2026年通期の市場別計画では、モーター事業の自動車電装機器向けに中型・小型電装の計画を設定し、設備・部品等事業は137億円、ライフ・インダストリー機器は466億円を見込む。生産技術力とマスダックのリソースを活用して、これらの領域のソリューション提供を拡大していく方針が強調された。