アグロフォレストリーを基盤とするフルッタフルッタのIRインタビューで、事業戦略と成長方針が明らかになった。自然資本主義を掲げ、アサイーのパイオニアとしての事業展開や新たなマッチングプラットフォーム構想が紹介された。
ブラジル・アマゾンのアグロフォレストリーを軸に、アサイーを中心とした天然果実の輸入・加工・販売を主力とする事業モデルを展開している。企業理念は「自然と共に生きる」であり、自然資本主義という新たな経済モデルを事業の核として位置づけている。代表は長澤誠氏で、事業戦略の転換点や今後の成長方針について説明している。
同社は CAMTA という現地農協と強固な関係を築き、日本国内の独占販売権とアジア地域の販売権を確保している点を強みとする。アグロフォレストリーを農業として成立させ、環境保全と農業従事者の収入確保を両立させるモデルを自社の特徴として位置づけている。
アサイーはヒット商品としてブランド力を強化。日本初の輸入や価値伝達に力を入れ、天然・新鮮・おいしい・本物を第一に商品開発を進め、学術機関と連携した機能性研究も推進している。アサイーを「広告塔」として活用し、アグロフォレストリー全体の価値伝達を目指している。
成長戦略として、アサイー市場の拡大とBtoB向け原料卸売の強化を推進。市場規模は日本で約100億円、アジア市場は2036年までに約1,500億円規模へ拡大する見通し。アグロフォレストリーの価値訴求と原料の安定供給を両立させ、大手メーカーによる継続的な原料調達を確保する方針。
サステナブルマッチングプラットフォームの構築にも取り組み、COP30(2025年11月開催予定)など国際イベントを契機に世界規模の原料供給網を拡大する計画を示している。CO2削減マークの表示を導入し、トレーサビリティと環境影響の可視化を強化する方針も示されている。