中部電力の安井稔社長が就任後初の記者会見で、浜岡原発3・4号機の耐震データ不正を受けた経営改革の必要性を強調した。経営層の意識改革を進める方針と、ガイドライン完成後に基準地震動を再算出する計画を示した。
中部電力の安井稔社長は名古屋市で就任後初の記者会見を開き、耐震データ不正による危機感を表明した。原子力事業のみならず会社全体の事業運営を維持するには、経営層の意識を変える必要があると述べた。
今回の不正は原発の基準地震動データに関するもので、社内の独自の正当化理論が原因と公表された調査報告書で指摘された。安井氏はコンプライアンスと安全を優先する姿勢の根付きを問うべきと語った。
原子力エネルギー協議会は年度内に基準地震動を定めるガイドラインを作成する方針を示している。安井氏はこのガイドライン完成後、3・4号機の基準地震動を算出し直す考えを明らかにし、再稼働の申請はその後に検討するという。
再発防止策として社外評価や人材の活用を挙げ、組織風土改革の専任部長を中途採用する意向を示した。会長職の空席については外部からの選任も含め検討すると述べた。