159円台に戻ったドル円、改めて為替介入の効果を検証する内容の要旨。日米協調介入後の急速な円高・ドル安の進行と、その後の相場の半分以上の戻しを受け、介入の効果と今後の材料が整理されている。
7月30日以降、日米協調介入で円は急速に買われ、ドル円は8月3日に155円23銭をつけた。一方で8月10日には159円39銭まで回復し、介入前の高値水準からみて上昇幅の半分以上が戻った。
不透明感のある中東情勢や原油高などが背景にあり、ドル買い・円売りが優勢になる局面が生じたことから、介入による相場のトレンド転換は難しいとの見方がある。
政府が財政規律を重視し日銀の利上げに理解を示し、介入を繰り返さずとも一定の円安抑制効果を得られるとの見解が示される一方で、164円超の円安を抑制できた点が介入の効果として挙げられる。
本レポートは日米協調介入の実施状況と為替市場の反応を踏まえ、介入の長期的な影響より短期的な安定化の役割を整理している。