円相場は一時155円30銭まで急反発し、2日間の急騰で緩やかな下落トレンドが変化した。介入警戒感が高まる中、日銀の利上げ観測やGPIFの運用見直し観測も織り込みつつ、市場は今後の動向を見極めている。
円相場は対ドルで一時2.15%上昇して155円30銭まで急伸し、ここ1カ月の緩やかな下落トレンドが転換した。日米協調介入の効果は長く続かず、再介入への警戒感も再燃している。
市場関係者は円相場を支える材料として日銀の利上げ加速や利上げ幅拡大の観測、GPIFの資産構成見直し観測を挙げる一方、これらの材料だけで大幅な円高が続くとの見通しには慎重さを示している。
FRBのウォラー氏の発言を受けてドルが全面安となり、日米の動向が円高を支援したとされる。海外勢の円買いと国内勢のヘッジ需要が相場を押し上げた可能性が指摘されている。
事情に詳しい関係者への取材では、日銀は今月の会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ、1.25%とする見込み。物価の上振れリスクが意識され、利上げペースは柔軟に対応する見通しだ。