9月末の大規模情報漏えい公表と10月のランサムウェア被害拡大を受け、サイバーセキュリティ関連株が急騰。本文はストップ高を演じた本命8銘柄を含む計20銘柄を、最新の決算・IR情報をもとに解説する。
きっかけは、9月末から相次いだ大規模な情報漏えいの公表である。カーシェア「タイムズカー」や焼肉きんぐの会員情報流出、大和証券の情報漏えい可能性の公表が相次ぎ、10月にはIDCフロンティアのクラウドがランサムウェア被害を受け、約500企業・自治体のサービスが停止した。警察庁は2026年上半期のランサムウェア被害報告を123件と公表し、能動的サイバー防御法の施行や重要インフラ向け基準の運用開始も重なった。
市場の反応は劇的で、10月6日以降関連株のストップ高が続出。8日には16銘柄がストップ高となり、サイバーセキュリティ関連銘柄の比重が高まった。サイバーセキュリティクラウドは10月2日の1,973円から13日には4,105円へ上昇し、短期間で価格が倍近くに張り付いた一方、ZenmuTechは一時ストップ安になる場面もあった。
本記事は、ストップ高ラッシュを演じた「本命」8銘柄、値動きの途中にある「第2陣」4銘柄、次の主役候補となる「出遅れ・実力派」8銘柄の計20銘柄を、最新の決算・IR情報をもとに詳しく解説する構成である。各銘柄の特徴や業績動向を整理し、銘柄選定の材料となる情報を提示する。
第1章の本命銘柄として、国内クラウド型WAFのトップランナーであるサイバーセキュリティクラウドについて、事業内容や売上構成、ARRの推移、最近の施策とリスク要因を整理。監査・診断・監視を一体で担うブロードバンドセキュリティについても、売上構成や今期計画、G-MDRの寄与計画、顧客基盤の規模とリスク要因を要点としてまとめる。