日本の長期金利が3.0%を一時突破する中、株式市場には三つの逆風が生じるとの見方が示されている。借入コストの上昇や安全資産への資金移動、グロース株の評価見直しが市場全体に影響する可能性がある。
日本の金融市場は長期金利の上昇局面を迎え、国内の新発10年物国債の利回りが今月初めに3.0%を突破した。歴史的な転換期にあり、金利ある世界が株式市場にどんな構造変化をもたらすかが焦点となっている。
金利上昇が株式市場に与える逆風は大きく三つに整理されている。第一は借入コストの増加による企業業績の圧迫で、資本集約型産業では設備投資の縮小と業績下振れが生じやすい。
第二として、安全資産の魅力が高まり、安全な国債で一定の利回りを得られる選択肢が復活することで、機関投資家などの資金が株式から債券へ移動し、市場全体の流動性が低下するリスクがある。
第三は理論株価の評価への影響で、割引率である金利が上昇すると将来の利益の現在価値が低く見積もられ、特にグロース株の株価調整が起こりやすくなる可能性が指摘されている。