ドル円相場は節目の155円を割り込み一時152円台へ急落した。市場は政府介入ではなく自律的な動きが主導したとみられ、今後の展開はNY市場の動きが鍵となる。
8日の東京外国為替市場で円は1ドル153円台へと進む場面もあったが、午後には一時152円台へ突入し、二月以来おおよそ半年ぶりの円高水準となった。前日には155円を割り込み、ストップロスの巻き込みで急落した。
専門家は今回の円高を日米の協調で円安修正の思惑が先行したものの、日銀の利上げを断定する材料には慎重だと指摘する。155円が長くサポートとして機能してきた点を挙げ、割り込めば円高加速のリスクを警戒する声がある。
政府介入によるものではないとの見方が市場全体で共有され、実需やポジション解消による自然な円高との見方が広がっている。背景には機関投資家の資金動き(レパトリエーション)やキャリートレードの巻き戻しがあるとされる。
市場の結論はまだ出ていない。8日9日と米市場の動きが薄く、NY勢が市場に復帰する局面が本格的な判断の鍵とみられる。