川崎重工業はフィジカルAIを成長の柱に据え、2027〜2030年度で約5500億円の成長投資を設定し、米シリコンバレー拠点の開設や最新ロボット群の市場投入を進める。
川崎重工は人工知能とロボット技術を現場の強みと組み合わせたフィジカルAI戦略を推進し、2030年度の売上3.3兆円超と事業利益3300億円超を目指す計画を公表した。既存事業の強化と新市場開拓を両立させる「AIロボット重工」への転換を進める。
2026年5月には米サンノゼに「Kawasaki Physical AI Center San Jose」を開設し、NVIDIAやマイクロソフト、富士通と協業を推進。半導体向けロボットには約75億円を投じ、2029年度までに生産能力を倍増する方針を示した。
Kaleidoを軸とした人型・四足モビリティの開発が進み、2028年度市場投入を目標とする犬型ソーシャルロボットHome LEOの実用化構想も提示。医療・介護領域のデータ連携や、院内搬送ロボットとの連携も検討中である。
造船分野では4脚ロボットを活用した自動化を推進し、2028年度本格運用を目指す計画。現場デジタルツインを活用した設計・建造の統合と、坂出工場への長期投資約1,000億円も言及された。
CORLEOは四足モビリティとして衝撃吸収機構を備え、水素エンジンで発電、2030年のデモ走行や2035年の体験施設を視野に開発を進める。リライディングシミュレーターの活用など市場展開も検討されている。