ドル円は米国の利上げ観測の後退が続く中、日米金利の動向と原油価格の推移が焦点となっている。中心レンジは156円台後半から158円程度を想定し、158.50円を突破するかどうかが今後の分岐点になると分析されている。
本稿では、日米の利上げ観測が10月から12月へ移行する展開が示唆され、ドル円の下値は原油価格や米長期金利の動き次第で左右されると整理されている。FRBのウィリアムズ発言やPCE、雇用統計を受け、10月利上げ観測は後退傾向にあるとの見方が示されている。
米長期金利は雇用統計後に5.28%前後へ戻っており、5.3%方向か5.1%方向へ動くかが今週の焦点となる。5.3%方向ならドル円は底堅く、5.1%方向へ向かえば156円割れから155円台が視野に入る可能性があるとされる。
日銀の利上げ観測については、主な意見はタカ派寄りながらも10月の連続利上げが遠のくとの見方が優勢。物価の動向が利上げ観測を支える一方、政府の慎重姿勢が影響するとの指摘もある。
原油価格はドル円の下値を支える材料として引き続き注目され、再び上昇すれば米国のインフレ懸念と日本の輸入コスト増がドル円を押し上げる可能性がある。IMMポジションは円買い越しが縮小傾向だが、158.50円を突破した場合に動きが加速する可能性があるとされている。