日銀は10月決定会合で政策金利を1.25%の据え置きとし、12月の利上げ可能性を示唆した。展望レポートでは基調的な物価上昇率が2%に到達したと評価したが、物価安定の目標の実現は認めていない。
日銀は10月29日・30日に金融政策決定会合を行い、政策金利1.25%を据え置いた。併せて公表された展望レポートは、12月の利上げの可能性が高いと示唆する内容を踏襲した。
展望レポートは基調的な物価上昇率が2%に到達したと評価したが、植田総裁は「物価安定の目標」の実現はまだ否定している。文章表現として「到達」という語は避けられ、到達ではなく「なっている」「なっており」と表現されていた点が指摘されている。
市場の反応として、OIS市場では12月利上げの確率が約8割まで高まっている状況。次回会合は12月であり、利上げペースは3カ月に1回の想定が維持されている。
来年の政策運営は中立金利に近づけつつ、物価上振れリスクの有無を見極めながらデータ依存的に進むと見込まれ、筆者は来年前半に1.75%程度までの利上げを想定している。