米国から日銀への利上げ加速圧力が強まる中、9月会合での利上げ織り込みが進み、円相場の転換点となるかどうかが焦点となっている。野村證券の後藤祐二朗が日米の金融政策と今後の見通しを解説している。
米国から日銀へ利上げを加速させる圧力が強まっていることを背景に、日銀の利上げペースが市場で織り込みつつある。9月会合での利上げがほぼ確実視されるとの見方があり、円相場へ影響を与える可能性が指摘されている。
日銀のリフレ政策の転換点として、植田総裁は今後の会合ごとに議論を行い、機動的に対応する姿勢を示した。中立金利の見通しの不確実さもあり、3ヶ月ごと程度のペースで追加利上げを想定する市場の観測が存在する。
米財務省の関係者の発言やG20後の発言を背景に、米国からの利上げ要請・圧力が日銀に及ぶ可能性があるとされる。一方、片山財務相や植田総裁は公的に圧力の事実を示すことは難しいとの見方がある。日銀の動向と円安抑制のバランスが今後の焦点となる。
過去1年の円高の反応不足にはビハインドザカーブの懸念が影響しており、インフレ期待と実質金利の動向が鍵となってきた。米ドル円の相場と長短金利の格差の動きが、今後の政策判断と円相場に影響を与える可能性がある。