米国株式市場は9月相場を控え、早期利上げ観測が台頭して逆風となるとの見方が広がっている。FRBのパウエル議長の発言を受けて市場はタカ派寄りと受け止められ、9月のFOMCでの利上げ確率が高まっている。
ジャクソンホール会議におけるFRBのパウエル議長の発言をきっかけに、基調的なインフレ率の進み具合に対する確信が不透明だとの見方が強まり、早期の利上げ観測が再燃した。会期中の発言を受け、9月15-16日のFOMCで利上げが検討される確率が50%を超えるとの見方が広がっている。今後の指標次第で利上げペースの加速を市場が織り込む可能性がある。
9月が月間パフォーマンスの悪化につながりやすいとの歴史的傾向が意識され、半導体株のエヌビディアは決算後の動向で安心感が広がる一方、マーベル・テクノロジーの決算後には株価が急落する場面もあった。来週はブロードコムの決算発表とサムスン電子との協業拡大が材料視される中、発表後の銘柄動向が注目される。パロアルト・ネットワークスの決算も焦点となる見通し。
経済指標の発表スケジュールには、7月JOLTS求人件数、ISM製造業景気指数、7月製造業受注、8月ADP雇用統計、ベージュブック、8月ISM非製造業景気指数などが含まれる。来週は雇用統計の結果次第で市場の反応が大きく動く可能性がある。
主な決算発表は9月1日にメドトロニック、デル・テクノロジーズ、パロアルト・ネットワークス、2日にブロードコム、スノーフレイク、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、3日にシエナ、ドキュサイン、ルルレモンなどが予定されている。来週は半導体-related や情報ソフト関連株の動向が市場の注目を集める見込み。