日本時間8時30分に公表される8月の全国CPIと、同日朝に日銀会合の結果公表が見込まれている。コアCPIは前年比で1.8%程度の横ばいが予想され、市場は物価動向と金利見通しを併せて注目する。
総務省が発表する8月の全国CPIは、前月の予想と比べて総合が前年比2.0%、コアが前年比1.8%、コアコアが前年比2.0%を見込む市場予想となっている。前回7月分は総合1.9%、コア1.8%、コアコア1.9%で、いずれも前月から伸びが僅かに高まっていた。エネルギーの押し上げと食料の値上げが寄与し、コアの伸びが依然として日銀の目標下限を下回る状況が続く見込みだ。東京都区部の8月分先行指標ではコアが1.8%、総合1.9%、コアコア2.0%と、高止まりする傾向が確認されている。
発表時点での市場は、日銀会合の結果公表を控えた状況のため、CPIの結果が利上げペースの判断材料として作用する可能性を意識している。東京都区部CPIの先行指標はエネルギー支援の再開で下押しの一方、外食や食料品の値上がりが続き、コアが伸びを維持する見通し。企業物価指数は依然7%台の上昇を示しており、物価の川上と消費者物価の乖離がリスク要因として挙げられている。
今回のCPI結果は日銀会合の判断材料として位置づけられ、植田総裁の会見で示される次の利上げ時期の判断に影響を与える可能性がある。市場は日銀が1.00%から1.25%へ引き上げるとの見方が大勢だが、コアコアの2%近辺への回復が加速の根拠となるかが焦点となる。