日揮ホールディングスはホンダ鈴鹿製作所でフィルム型太陽電池の実証を開始した。工場屋根にシート工法を適用し、発電性能や遮熱効果、維持管理性を実地で検証する。
日揮ホールディングスは、日揮グループの国内事業会社として、ホンダ鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)でフィルム型太陽電池向け施工法「シート工法」の実証を2027年2月上旬ごろまで実施することを発表した。三重県と本田技研工業と連携し、工場建屋の折板屋根に対する施工性・安全性・維持管理性を検証する。検証対象はPXP製のフィルム型カルコパイライト太陽電池を用い、実証規模は1kW級、設置面積は16平方メートル、長さ3.3メートル×幅0.5メートルの連結モジュールで構成される。
シート工法は、軽量モジュールと遮熱シートを組み合わせ、設置部分と非設置部分の温度差を比較して建屋内部への熱伝達を抑える効果を定量的に確認する。発電した電力は交換式バッテリーへ蓄電され、電動スクーターへの利用を想定してCO2削減効果も検証される。
フィルム型太陽電池は従来のシリコン型に比べ薄く軽量で柔軟性が高いため、耐荷重や屋根形状の制約がある施設への導入可能性が期待される。日揮は今回の実証を通じて、工場だけでなく物流施設などへの展開可能性を探る。