三菱倉庫は阪急阪神エクスプレスを買収する方針を正式に表明。買収完了を2027年3月期末をめどに全株取得し、グローバルなプラットフォーマーへ進化させる狙いを説明した。
三菱倉庫の斉藤秀親社長は東京・霞が関の国土交通省内で記者会見し、阪急阪神エクスプレスの買収を正式に発表した。買収はフォワーダー事業をグループに取り込み、事業環境の大きな変化に対応する戦略投資として位置づけられている。
買収により、三菱倉庫は医療・ヘルスケア、半導体、自動車・機械・電機などの分野で付加価値の高い物流サービスを提供できるようになると説明された。さらにトータルロジスティクスサービスの強化と海外事業の成長を加速させ、資本効率と企業価値の向上につなげる意図が示された。
買収は約1200億円を投じ、2027年3月期までに阪急阪神エクスプレスの全株を取得、完全子会社化する方針として開示されている。買収後の統合計画(PMI)の体制と主要KPI、目標値については27年3月期末をめどに公表する予定だとも述べられた。
阪急阪神エクスプレスの売上規模は買収後に約1688億円程度になる見込みで、三菱倉庫グループの海外売上比率は現在の約20%から約31%へ拡大する見通しが示された。斉藤社長は「1+1を2以上の相乗効果と社会価値創出につなげる」と強調し、グローバルでのサプライチェーン支援体制の強化を目指す考えを示した。
今後の展開については、買収完了後3年を目安に単体EPSへのプラス寄与を目指す方針を改めて公表。ROICが資本コストを上回る水準の達成を長期目標とし、 PMIの具体策とKPIの開示を進める意向も示された。