アステナホールディングスが2026年11月期第2四半期の決算説明会で、化学品事業の急拡大により営業利益が顕著に増えた一方、上期の利益は想定を大きく上回った。下期は中東リスクの影響で不確実感が高まる見通し。
アステナホールディングスは2026年11月期第2四半期の決算説明会で、売上高が前年同期比14.8%増の345億6,600万円、営業利益が同3.2%増の22億9,400万円を報告した。最終的な増益幅は営業利益で7,200万円と低水準だったが、化学品事業の急拡大に支えられ他の事業の減益を吸収する形となった。
化学品事業は売上が59億8,900万円、営業利益が6億600万円と大幅増。営業利益率は4.2%から10.1%へ上昇した。中国での新規顧客獲得や生成AI関連投資の活発化、電子部品向け薬品・半導体向け薬品の好調が要因とされる。表面処理設備部門も大口顧客や修理・メンテナンスの売上拡大を寄与したが、中東情勢による原材料価格の上昇で第2四半期の減価率が悪化した。
セグメント別ではファインケミカル、HBC・食品、医薬事業の3事業が減益を計上。特にファインケミカルはエコシステム部門の需要低下や費用の影響を受け、HBC・食品は寄与の一部を池田物産グループが担った影響で売上が伸びた一方、利益は重荷となった。医薬は原材料費高騰が利益を圧迫した。
上期の利益予想達成率は売上高105%、営業利益143%、経常利益139%、中間純利益123%と高水準で、通期予想は据え置きとなった。中東情勢による調達不安定さや価格動向が下期の利益に影響する可能性があると説明され、通期の見通しは慎重に見極める姿勢を示した。化粧品領域への注力と池田物産グループのシナジー創出が成長戦略の柱になる見通しだ。