日銀の小枝淳子審議委員が、今後の追加利上げは過度に慎重にはならないとの見解を示し、中立金利は日銀の推計レンジ下限の1%程度を上回る可能性があると語った。
熊本県で開いた金融経済懇談会の挨拶で、小枝委員は今後の利上げについて「過度に慎重になることはない」とのスタンスを述べ、物価上昇リスクは相応にあると認識した。
日銀が推計する中立金利については、現在の下限にあたる1.1%よりも「相応に上」との認識を示し、経済と物価動向を丁寧に見つつ適時の追加利上げの必要性を訴えた。
中立金利を巡る推計手法にも触れ、長期的な金利環境の変化を踏まえて「収束値は以前より高い位置に切り上がっている可能性」があるとの見解を示した。これにより中立金利は日銀の推計レンジ下限の目安を超える可能性があるとの理解を示した。
国内物価動向については、基調的なインフレ率を総じて2%程度とみなし、7割超の財・サービス品目で前年比の価格上昇がみられると説明。輸入物価上昇リスクや世界的な需要の高まりが物価を押し上げる可能性にも注意を示した。